湖国滋賀の石造物
Stone's Story
オランダ堰堤大津市桐生町
この堰堤は草津川上流にある砂防ダムで、花崗岩の切石を積み重ね、流れ出す土砂をせき止めて川床を安定させる目的で築造されたものです。
逢坂越えの車石大津市春日町
車石とは、江戸時代に牛車が通行しやすいように東海道の大津~京都間の約12kmの道に敷かれた石(花崗岩に車の轍を掘り二列に並べた)です。
そり橋
水口神社のそり橋:この太鼓橋は人が渡る橋ではなく、神様が渡る為の橋として江戸時代に造られ、雨乞い神事にも使われていたとの記述が残っています。
多賀大社のそり橋:豊臣秀吉の寄進により造営された太鼓橋で、太閤橋(たいこうばし)と呼ばれる石のそり橋。現在の太閤橋は寛永15年に再築されたものだそうです。
日吉大社の日吉三橋大津市坂本町
日吉三橋は豊臣秀吉が寄進したと伝えられ、当時は木造であったが寛文9年(1669年)に石造りとなりました。花崗岩の石造そり橋で、重要文化財です。
近江の鳥居
伊香具神社 鳥居:この場所が軟弱な地盤であったことから、三輪山式の鳥居と厳島式の鳥居を組み合わせてこのような形となったようです。
ロックフィルダム青土ダム
青土ダムのダム堤の両サイドには、自然石を積みあげたロックフィルダムとして石が活用されています。
大沙川隧道湖南市吉永
この隧道は明治17年3月に県下最初の道路トンネルとして築造され、半アーチ断面で両側壁とも花崗岩の切石積みの構造になっています。
穴太積の石垣大津市坂本町
大津市坂本を拠点とした石工集団「穴太衆」による基本的には自然石を積み上げる野面積みの石垣です。
百間堤大津市(旧志賀町大物)
江戸時代に四ツ子川の水害から集落を守るため、6年近い歳月を費やし巨岩を使って作られた長さ百間(約180m)、幅十間(約18m)の石積みの堤です。
鹿石垣大津市(旧志賀町大物)
観音正寺石垣近江八幡市(旧安土町石寺)
観音寺庭園の斜面を利用した自然石積み。400年以上経った現在でも見事な石垣が崩れることなく残っています。
八幡堀近江八幡市
戦国時代に作られた近江八幡市にある人工の水路で、自然石で修景されており時代劇の滋賀ロケーションでよく使われています。
自然石の石灯籠
平成万人灯:平成万人灯は、自然石の石灯籠では日本最大級の大きさを誇り、旧宿場町のシンボルになっています。
お化け灯籠:平柳地区のシンボルとして地元の自然石で作られたお化け灯籠です。
石塔寺の阿育王塔東近江市(旧蒲生町石塔)
阿育王塔は飛鳥時代のもので、現存する石造塔では日本最古の塔であり、石造三重塔としては日本最大の約7.5mの高さがあります。